※「平和プラザ2011」 中止のお知らせ

 東北地方太平洋沖地震のため、「平和プラザ2011~平和をねがう中央区民の戦争展~」は、3月12・13両日ともに中止します。

 余震が続いていることに加え、交通機関の乱れ、会場のエレベーター復旧のめどが立たない、などの理由からです

 10月に振り替え開催を予定しています。ご了承ください。

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「平和プラザ20111~平和を願う中央区民の戦争展」

3月11(金)~3月13(日)

月島社会教育会館にて開催!!

ぜひ気軽に足をお運びください。

地図はこちら→ http://www.event-navi.ne.jp/museum/d_top.php?eventID=0000003023

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●前回2010のイベント詳細もご覧ください!右下の緑色の枠内の「ラベル」より 「平和プラザ2010」のご案内 をクリック!

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お問い合わせは
  吉川新吾(事務局) shingo-y@festa.ocn.ne.jp  田中康男(実行委員長) ファックス 03ー3533ー4377
気軽にご連絡ください。

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「平和プラザ2011」成功のための賛助金を募集
このイベントは、趣旨に賛同される個人、団体からのカンパですべて運営しています。
個人は一口500円、団体は一口3000円です。ご協力をよろしくお願いいたします。
郵便振替口座00130-9-543835 加入者名:平和プラザ実行委員会


2010年1月14日木曜日

「平和プラザ2010」第3回実行委員会報告

1月13日(水)に、第3回実行委員会が佃区民館で開かれ、12名が参加しました。
今回の会議では、主に
●展示内容の策定
●講演会のタイムテーブルの調整
●3月28日(日)のフィールドワークとテーマと内容
を最低限決めてしまおう、ということでした。

その話し合いを始める前に、平和プラザにとっても身近な問題、昨年12月14日の「東京大空襲訴訟」の判決について、毎日新聞の記事を読み合わせ、意見交換をみんなでしました。

「東京大空襲訴訟」

1945年3月10日の「東京大空襲」は、一夜で10万人の死者を出しました。その被害者や遺族達ら計131人が、「戦後の救済措置を怠った」などとして、国に謝罪と総額14億4100万円(1人当たり1100万円)の賠償を求めた訴訟です。遺族らは敗訴しましたが、控訴する方針です。

原告側は、「旧軍人・軍属や被爆者、沖縄戦被害者らが補償を受けながら、空襲被害者に救済措置がないのは、憲法が定める法の下の平等に反する」と主張しています。確かに、天皇の令で戦地に赴き、靖国神社に英霊としてまつられた軍人には「軍人恩給」が出ていますが、徴用された一般市民や空襲被害者には何の補償もないのが現状です。それに、広島・長崎と比べて、東京大空襲は軽く扱われて過ぎているのではないか、という意見もよく耳にします。

これについて判決は「国家が主導した戦争による被害という点では、軍人らと本質的な違いはないとの議論は成り立つ。原告らの苦痛や労苦は計り知れず、心情的には理解できる」と述べました。「しかし、当時の国民のほとんど全てが何らかの形で戦争被害に遭っていたと言え、司法が基準を決めて救済対象者を選別することは困難」と指摘。その主張ももっともだという気がします。

国は87年の名古屋空襲訴訟の最高裁判決「戦争被害は国民が等しく受忍すべきだ」とするいわゆる「受忍論」を引用しましたが、判決ではこの点に触れませんでした。この点においてはわずかながらも前進といえるかもしれません。

判決は「誰にどのような救済を与えるかの選択は、政治的判断に委ねられる」としています。
この問題は、市民団体が国会議員をもっとまき込み、運動を盛り上げ、国会で立法し救済するところまでもっていく、ということが必要です。働きかければ可能かもしれない、という希望を持ち、粘り強く続けていかなけばなりません。しかし、原告の平均年齢は77歳の高齢です。時間の猶予はありません。

展示内容及びタイムテーブルの策定

実行委員のメンバーを展示内容によって4つのグループに分けて、それぞれのワーキーンググループごとに作業を行っています。

A、戦争と平和の現在を考える (核兵器廃絶、沖縄の米軍基地問題、イラクとアフガニスタン、、、)
B、わが街の戦争の記憶を追って (出征、街を挙げての戦争協力、空襲、復興、、、)
C、アジアへの加害の事実を見つめて (司馬遼太郎「坂の上の雲」をどう見る?、、、)
D、平和を創る (コスタリカに学ぶ、九条の会、平和の思いを絵手紙に、小林多喜二と最近中央区で起きたある言論弾圧、、、)

各ワーキンググループから積極的なアイデアがたくさん出ました。

Aチーム●5年に一度開かれるNPT(核不拡散条約)再検討会議の今までの成果をたどる年表を作る●被曝2世だという告白をしたデザイナー・三宅一生の被曝体験(ニューヨークタイムズ紙から)を紹介●昨年4月の「核のない世界を目差す」としたオバマ演説を流す●沖縄・普天間基地のジオラマを製作し展示する●日米同盟50年と世界の軍事同盟の変換を、世界地図上で表現する、など

Bチーム●中央区には多くの企業があり、戦争協力をしたことで得をした(儲かった)事実を検証していく。全てのものが壊れて行く戦争という行為のなかで、直すあるいは新たに作ることで利益を得る企業がほとんどだという事実。それが戦争の原因でもある、ということを掘り下げていく、など

Cチーム●司馬遼太郎「坂の上の雲」内の記述を具体的に拾い、現実の資料と比べ事実と違う部分を検証していく作業を進める●実行委員メンバーが行ったことのある南京、ハルピン、平頂山など、日本との戦争に関係ある街の紹介をする、など

Dチーム●軍隊のない国27ヶ国の国旗を飾る●核兵器廃絶、憲法九条を守る署名、などの署名用紙を用意する●来場者に平和のためのメッセージを書き込んでもらう「メッセージ作成コーナー」を作りたい●来場者に平和についての思いを綴った絵手紙を書いてもらい、国会議員宛てに発送する(特に現政権を担っている民主党議員に送りたい)、●恒例の「言論弾圧・堀越事件」の展示をリニューアルし、「堀越さんを守る会」にも協力を依頼する、など

展示だけではなく、「来場者参加型」のものを目差して行こう!というのが大きな変化だと思います。

講演会のタイムテーブル

まだ決定ではありませんが、順に

3月26日(金)・・・
13時半~中国・平頂山事件について
15時~コスタリカの平和憲法の話&日本の憲法9条の話
(平和を願う紙芝居、尺八演奏、コーラス、などの文化行事をはさみ )
18時半~メーンイベント高橋哲哉さんの講演「歴史に学ぶ。未来をつくる~なぜ、加害体験を聞くのか」(仮)

3月27日(土)・・・
11時~Bチームの講演「わが街の戦争の記憶を追って」
13時半~府立三中OB3名の空襲体験の話&座談会
16時~堀越裁判&小林多喜二(言論弾圧の昔と今)

フィールドワークのテーマと内容

やはり中央区内を巡るのがよいのではないか、ということで、
「築地探検~日本の近現代を訪ねて~」(仮名)というツアーにほぼ決定しました。かつて居留地や海軍兵学校があった築地を歩き、築地本願寺の松本和尚から坐学を受け、 そして築地で寿司を食べる、というツアーです。

次回実行委員会は
2月15日(月)6時半~佃区民館にて。
気軽に参加してください。




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